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欠片むすび

ポケスペのSSや日記などを書いていこうと思います。

2025'02.02.Sun
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2007'09.07.Fri


 9月初旬の夜風は心地よい涼しさで、けれども薄い寝間着には少しだけ肌寒く感じる。
 それが気にならないのは、一枚の羽織を二人で使っているため。ぴっとりと寄り添う卓の肩から伝わる温もりのおかげだ。
 少しだけ恥ずかしいけれど、離れるのはなんだか寂しいからくっついたままでいる。
 卓の家だから、誰かに見られる心配も無い。



「あーあ、また一つ離れちゃった。」
「すいません。」
「何で謝るんですか、こればっかりは仕方ないですよ。」



 縁側でかわす他愛無い話。話題は卓が今日年を重ねたことについて。今日は卓の誕生日だったのだ。
 これでまた一つ、差が開いてしまった。たとえ誕生日を迎えて一つ近づいたとしても、卓の次の誕生日が来れば、また離れてしまう。
 時の流れは無情で、決して年齢差が縮まることはない。



「悔しいですね。追いつけないのって。」
「でも、年齢というのは重ねれば重なるほど、縮まるものなんですよ?」
「どういうことですか?」
「たとえば、年齢差が6つある夫婦がいるとします。旦那が高校生の頃、妻はまだ小学生です。」
「うわ、犯罪じゃないですか。」
「そうですね。でもお互いが20代になっているとどうでしょう。旦那が26歳。妻は20歳。」
「それはアリですね。」
「でしょう。つまり、年は重ねれば重ねるほど、気にならなくなるとういうわけです。」
「なるほど。」



 ならば、自分が20代になれば、卓との年齢差なんて感じなくなるのだろうか。
 それは違うと思う。
 卓の前では、いつまでたっても自分は子どものままな気がする。



「卓さん、私、いつになったら追いつけるんでしょうか。」
「…そうですね。」



 不意に、肩に回された手に力が篭った気がした。



「案外、もう追いついているのかもしれません。」


 
 耳元に吐息がかかってゾワリと首の後ろが総毛だつ。気持ち悪いわけではない。生理的反応だ。
 びっくりして顔を横に向けると、コレでもかというくらい美しい顔がすぐ側にあった。
 眼鏡の奥の瞳はやけに真剣で、吸い込まれそうになる。



「貴女は気づいていないのかもしれませんが―――」



 卓は言葉を切って、ふと困ったように微笑んだ。
 まるで、やり場の無い気持ちをどこにぶつけたらいいのか、迷うように。



「すみません、今のはなかったことに。」
「えっ、き、気になりますっ!!!」



 卓は曖昧に笑うだけで、答えようとしない。
 悔しいけれど、こうなるとどれだけ食い下がろうが決して口を割らないのが卓だ。
 仕方ないから、誕生日プレゼントに持ってきた手作りの和菓子を自分で頬張りながら、空を見上げる。
 やけに霞んだ月が見えて、まるで卓みたいだと思った。いつだって彼はこの月みたいに、核心がつかめないから。
 だから、知る由も無かった。
 卓が、「年下の女の子ではなく、一人の女性として貴女を見ている。」と言おうとしていたことに。



::::::::::::::::::::



卓さんお誕生日おめでとうございますっ!!!
てなわけで夢主で意味不明なお話です。
一回丸々話し書き直してしまいました…orz

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2007'09.07.Fri
ゆき様

メッセージありがとうございます!
オリジナルヒロイン、気に入っていただけて幸いです。
これからどんどん話を書き連ねていきますので、なにとぞお付き合いくださいますよう、お願いします。

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2007'09.05.Wed
 鳥取砂丘、行ってまいりました!朝昼夜と三回(生き過ぎ)
 ラクダのモモちゃんの背にも乗りました。いやはや、あれはすごいです、感激です。せいぜい6分ほどで二人合わせて3000円なんですけど、一度は体験してみることをお勧めします。
 白兎海岸というところにも行ってまいりました。
 海岸の対岸には白兎神社というのがありまして、そこは日本書紀や古事記に名を残すほど古い伝説が残っている場所なんだそうです。
 それにちなんだお話なんかを作ってみたいなと思いつつ、二日目は青山剛○ふるさと記念館に行ったら…。



火 曜 日 休 館 日 \(^o^)/



 せっかく車走らせて行ったのに、しょぼーんでした。
 また数年後来ようと約束を交わし、そこから車で5時間近くかけて帰宅。
 長い長い二日間でした。曇りが多かったけど十分楽しかったです。
 残念ながら真弘先輩は見つけられませんでした。
 変わりに夢の中で跡部やら手塚たちが青い合唱団の制服みたいなの来て追いかけてくるのなら見ました。
 しかも実写版…。
 恥ずかしいやら怖いやらで必死に逃げ回りました。
 もう何が何やら…(´・ω・`;) 


 あれですね、卒業旅行編ってので、鳥取旅行を生かして小話書こうと思います。
 結構先になるかもしれせんが。
 ちなみにその場合だと、夢主と珠紀、どっちメインで書けばいいでしょう?
 一応夢主と珠紀が二人出てくる話ならストーリーは出来ております。二人同時に出しちゃってもいいかな…。
 需要がどっちのほうが高いのか分からないので悩みどころです。

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2007'09.02.Sun
ふるぁああああああああっ!!!!
いきなりすみませんちょっとテンションおかしいです。

バイトの休憩中に本屋に立ち寄ると、やけに雑誌売り場が荒れておりました。
ああいうのを見るとなんとなくほっとけなくなる性質なのでちょこちょこ整理していると、裏返しになっている雑誌(ガールズなんちゃらっていうやつ)の表紙のホリックのイラストと、緋色の欠片という題名につられてパラパラ…。



ちょっ



緋色の欠片テレカ通販ーーー!?!?!?
三種類のイラストがあったのですが、その真ん中っ!!!
ちょ、まっw真弘先輩かわいすぎるううううううーーー!!!!
何ですかあれっ!!!雪合戦で盛り上がる中、おそらく珠紀であろう手を引いて、やんちゃな笑顔を向けてくる真弘先輩っ!!!(あの空の下でver)
さっすが公式人気投票1位のお方っ!ちゃっかりいいとこ取りですねwww
(でもその雑誌の人気投票だと2のキャラが1位で二位が祐一先輩でした。うん、銀髪組み強い。)
髪をちょこんとくくってる姿がたまりますええええええんんっ!!!!!

祐一先輩は狐炎で拓磨の投げた雪玉を弾き飛ばしてらっしゃる!!(驚)
顔面に慎司君は顔面にくらっちゃってて、卓さんはのほほんと大きな雪だるまを作っていました。
いやはや、ああいう和みシーンはいいですね。緋色の欠片のグッズって少ない、っていうか販売されているのを見たことが無いので、これはもう買うしかないと思いました。
一枚1000円也。
基本的にグッズには手を出さない人間なのですが、もう、緋色はいろんな意味でやっちゃってくれます。
もう堕ちました。本当、いろんな意味で。

明日のAM3:30から鳥取に行きます。
砂丘の上で幻見てきますね。

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2007'09.02.Sun

 ついつい性懲りもせずオリジナルの話を始めちゃったわけですが、オリジナルヒロインって…需要あるんでしょうか?
 私は真弘×珠紀が大好きなので、当初は名前変換が出来る真弘×珠紀夢って感じのサイトにする予定だったんですよ。
 でもそれだとパターンをそんなに書けないなと思って、オリジナル作っちゃいました。
 写し身の鏡姫。題名だけで展開が読めるお話です(爆)
 サイトを立ち上げてからコレといって皆様からの反応が無いので独断で来ちゃってますが、このまま進んでも…大丈夫ですか?(汗)
 夏休みもあと16日で終わっちゃいますが、それまでに書き溜めたいと思います。
 この熱が冷めないうちにっ!!


真弘×珠紀(ヒロイン)←祐一&拓磨が好きになりつつある今日この頃。

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